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コロナ禍の資産バブルで中古マンションは空前の売り手市場に!  過熱相場でもなくならない、売主軽視の違法行為に注意を
カテゴリ:気になる不動産関連ニュース記事まとめ  / 投稿日付:2021/06/05 10:35

コロナ禍の資産バブルで中古マンションは空前の売り手市場に! 
過熱相場でもなくならない、売主軽視の違法行為に注意を

コロナ禍の資産バブルで中古マンションは空前の売り手市場に! 過熱相場でもなくならない、売主軽視の違法行為に注意を|不動産売却[2021年]|ダイヤモンド不動産研究所 (diamond-fudosan.jp)

このニュース記事を書いている人はおそらく不動産業界の実情を知らないのだと思われます。
不動産業者が物件情報を共有するデータベースであるレインズに登録がある物件につき買主側の不動産業者から紹介の可否を打診した際になっていることがと売主側の不動産業者から相談されるケースは往々にしてあり得ます。
この背景としては売主側の不動産業者が専任媒介契約を受託する理由として売主の仲介手数料を割引しているため買主側の手数料がゼロになると割が合わないので買主側の不動産業者に対して【分れ】ではなく【揉み】をお願いしているような状況となります。
そもそも不動産業界において売主と買主の両方から仲介手数料をもらう単独での仲介を【両直】と言い、売主側の不動産業者と買主側の不動産会社で共同して仲介して手数料をそれぞれが売主側と買主側から受領するのを【分れ】と言いますが…
売主側の不動産業者と買主側の不動産業者との間に紹介者として第三者の不動産業者が介在するときなど3社以上の不動産業者で共同して仲介する際に売主が払う仲介手数料と買主が払う仲介手数料を合算して介在する不動産業者で等分することを【揉み】と言います。
いわゆる共同で仲介した不動産業者同士で平等に報酬を分け合おうと言った考え方ですが、専任媒介契約で売却依頼を受託することに固執するあまりに仲介手数料を割引してしまっていたりすると買主側の不動産業者に手数料を【分れ】ではなく【揉み】でお願いするハメになっていることが『手数料の〇%バックしてもらえないですか?』と言う背景にあるのが実情です。
特に銀行系の不動産業者の場合などは銀行の顧客の売却案件を『紹介で売却依頼をいただくので手数料を〇%に割引します』と言って売却依頼を受託するケースが少なくないためこのようなことが起こりえると考えられます。

そもそも論として専任媒介契約は両手仲介の確立を向上させるための不動産業者の都合だけで成り立っている制度であり仲介手数料を割引してまでも専任媒介契約の受託を目指すことは9割方両手仲介狙いの囲い込みが前提となります。
しかしながら親会社からの紹介でお得意様をご紹介いただく際に何のサービスもなく売却依頼を受託するのでは親会社の面子が立たないので仲介手数料を割引してしまう銀行系の不動産業者さんの立場もわからないでもありません。
その様な状況下において両手狙いの囲い込みではなくレインズを見て紹介の可否を打診してきた買主側の業者さんに【揉み】のお願いを打診するのはまだまだ良心的な対応ではないかと思います。

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